2010年9月17日金曜日

ジンベイザメの概要と栗山貴好

こんにちは。栗山貴好です。
今日はジンベイザメについて書いていきましょう。
ジンベエザメは、テンジクザメ目ジンベエザメ科に属する濾過摂食性のサメです。 サメとして軟骨魚類として現生最大であるとされ、そして、現生最大の魚として知られています。
世界中の熱帯・亜熱帯・温帯の表層海域に広く分布し、動きは緩慢。基本的には人にとって危険性の低いサメです。
「ジンベエザメ」という名前は、体にある模様が着物の甚兵衛に似ていることから名づけられたと言われています。日本語の揺らぎから、「ジンベイザメ」と呼ばれることも多いです。
ベトナムではジンベエザメやクジラ類のことを cá ông (カー・オン)と呼んで古くから信仰対象としてきたそうですね。「魚」を意味する cá に「おじいさん」を意味する ông (漢語「翁」に由来し、年長男性への尊称としても使われる)を修飾語として添えており、言わば「Sir fish」「魚じい」とでもいうべき語感のある言葉だそうです。

分布地は世界中の熱帯・亜熱帯・温帯、その表層海域に生息し回遊しますが、ラグーン、珊瑚環礁、湾内にも入り込みます。河口付近で見られることもあるようです。また、水深約700mでも確認されています。特定の海域に留まる傾向の見えるメスに対し、オスは広い海域を回遊するようですね。ジンベイザメは基本的に単独性であり、餌が豊富な海域でない限り集団を形成しません。現在の生息数の実際については必ずしも明確ではないのだそう。
ジンベイザメの模様は格子に点の組み合わせという独特のもので、現在知られている個体記録の信頼に足る最大値は体長約13.7mだそうです。以前に21mのものが報告されましたが、これは正確な計測による数値ではないのだとか。体形は紡錘形で、体の幅は頭部で最も大きく、通常1.5m程度だそうです。扁平な形の頭部を持っていて、その正面の両端(口の端の近く)に小さな眼があります。横幅が最大で1.5mほどにもなる大きな口の中には、細かな歯が300-350本、列をなしています。5対の鰓裂は胸鰭原基の上前方にあります。体色は、腹部は白に近い灰色ですが、それ以外の全ての部分は色合いが濃く灰青色で、頭部・胸鰭・尾鰭には淡黄色の斑点を、胴部には白い格子の中に淡黄色の斑点が配された独特の模様を持っています。さらにこの模様には個体ごとに個性が見られます。皮膚組織は分厚く、その厚みは最大値でおよそ10cmにもなるのだとか。成体の尾鰭は普通は下部がやや小さい三日月形、若しくは綺麗な三日月形ですが、若い個体のそれは下部が目立たず、上部だけが大きいという特徴を持つようですね。

性格はいたっておとなしいとされています。また、非常に臆病で、環境の変化に弱く、そのため人工飼育が難しいようですね。しかし、大阪市の海遊館や沖縄県の沖縄美ら海水族館などで長期の飼育記録があります。どちらも、現在でも飼育されていますね。

繁殖についてはあまり分かっていないものの、数年に一回の割合でしか出産しない繁殖力の低い動物であることは知られています。かつては卵生であると信じられていたんですが、1995年に妊娠中のメスが捕獲され、胎生であることが判明しました。卵は長径30cm、短径9cmに達するものもあり、メスの胎内で孵化した後、40cmから60cmに達した状態で出産されます。約30年で成熟し、60年から70年ほどを生きるようですね。なかには150年を生きるとの説もあるのだとか。

ジンベイザメについて、お分かりいただけましたでしょうか。
次回もまた、動物についてお話したいと思います。